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December 04, 2008

『サックス&ザ・シティ』・・・

『サックス&ザ・シティ』・・・

人気ドラマ『セックス&ザ・シティ』の事ではない。

11月23日以前は、ゴールドマン・サックスがシティグループの救済役なるというジョークが流れていた。
アメリカ政府により公的資金注入額は合計450億ドル。これ以外に、シティの3060億ドルの不良債権を保証する。

シティには、アブダビ投資庁、シンガポール政府投資公社、クウェート投資庁、サウジアラビアのアルワリード王子などが出資しており、彼等に迷惑をかけ破綻させる事ができないものひとつの理由である。

シティグループの問題はひとまず片づいたが、今月は、いよいよGM、フォード、クライスラーの命運が決まる月になりそうだ。

先月の公聴会では、3社のトップがプライベートジェット機に乗ってきた事をやり玉にあげられ、あげなく玉砕・・・

公的資金投入に慎重な共和党だけでなく、救済に前向きな民主党議員からも厳しい意見が出た。

今回の事業再建策は、トップの来期の報酬を1ドルにする事や、問題となったプライベートジェット機の処分、不採算部門の売却、工場閉鎖、従業員の削減など前回よりはいくらかマシな再建策をもってきた。

しかしながら、いずれも充分とは言えない内容の改善策だった感は否めない・・・

求める支援総額は、3社合計で340億ドル(3兆2千億円)。

今、売れ筋の車は、環境に優しい車、小型車などであり、米国自動車メーカーが開発を後回しにしていた部門である。

これらの電気自動車やハイブリッド車などの環境対応車の開発には時間がかかり、今すぐに研究開発にとりかかっても結果が出るまでにはかなりの時間がかかると予想されている。

アメリカ政府が公的資金で救済しても、破綻を先延ばしにするだけで生き残る事はできないのではないか?

今の金融危機に際して、シティグループなど金融機関を救済する事はやむを得ないとしても、金融機関以外の自動車メーカーを救済する事には疑問を投げかける識者も多い。

アメリカ国民の50%以上が反対しているという調査結果も出ている。

海外の反応も、アメリカ政府が公的資金で自国の企業を救済救済し競争力を持つことに危機感を抱いている。

途上国では、国が基幹産業として自動車メーカーをバックアップしているところもあるが、先進国のアメリカがそれを行う事には是認できない流れもあるようだ。

ただ、GMが破綻すれば関連産業も含めて、およそ300万人の失業者が出るとも言われている。

失業者の増大は、アメリカ経済の後退をさらに明確にし、政情不安に陥らせる可能性がある。
その影響は世界経済にも影響を与える事になるだろう。

救済しても地獄、救済しなくても地獄・・・
前門の虎、後門の狼って感じかな・・・(^^;
いずれを選んでも血を流す事は逃れられそうにない・・・

アメリカ国民の50%以上が救済に反対している調査結果をみて、救済に前向きであったオバマ次期大統領も、白紙の手形を切る事はできないと言いだしている。

オバマ氏が政権運営を始める来年1月20日まで、GMは持ちそうにない・・・

今月中に、救済案が提示され実行されると考えられるが、その救済の仕方によっては、就任直後のオバマ大統領をいきなり直撃する難問になる可能性がある。

ブッシュ大統領が残した傷跡はあまりにも深く、オバマ次期大統領もさぞ頭が痛い事であろう。

こういう状況でも景気がいい企業がある。

円高ドル安の影響を受けて、輸入企業の元気がよくなってきている。
海外ブランド品が値下げしている。
高額商品を扱う企業は低迷し、代わって低価格を売りにしている企業が売上を伸ばしている。

低価格と輸入の両方の条件を満たすのが、輸入家具大手の『IKEA』である。
外注していた輸入業務を自ら行うなど経費削減の効果もあり、円高の追い風も受け、この不況の中、順調に売上高を伸ばしている。

しばらくは、円高ドル安の傾向は続くと予想される。

『IKEA』の快進撃に、この不況を生き残るヒントを読み取れないだろうか。

みなさんは、GMやフォードの役員のように、業績の悪化を不況のせいにしていないだろうか。

不況の中でも元気な企業はある。

『ユニクロ』も不況にあって元気な企業のひとつだ。

元気な企業がどうやってビジネス展開しているのか、研究し、自らのビジネスに活用できないか検討してみるのもいいだろう。

『神は、自ら救おうとする者を救う』

GM、フォード、クライスラー・・・彼等は燃費のよい車の開発などの努力を怠った・・・

努力なしに、この不況を生き残る事はできないだろう。

苦しい時期だからこそ、資金ではなく頭を使って売上を上げ、利益を確保する仕組みを考えようではないか。

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