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December 13, 2008

ビッグスリー問題の影響は・・・

やばいよやばいよビッグスリー(^^;

米国下院で可決された「米自動車大手救済法案」が、上院で廃案になりそうだ・・・

年越し資金がないって話なのに・・・これを受けて、円高ドル安が加速・・・

自分が懸念していた事態が現実味を帯びてきた・・

まぁまだ時間はあるはずだから、ギリギリまで条件を付けてビッグスリーに譲歩させて、最終的に年越しの最低限度の資金を投入し、来年1月20日のオバマ新政権が発足するまでは破綻させないというシナリオが
読み取れる・・・

1月20日以降のビッグスリーの資金は、オバマ新政権の判断におまかせするという事なんだろうな・・・

ビッグスリーの破綻は、9月15日のリーマン・ショック以上の実体経済への被害があると思うので、オバマ氏は破綻させられないと考える。

就任してすぐにビッグスリーの破綻なんて、オバマ新大統領のシナリオにはないよね(^^;

オバマ新大統領としては、ありえない選択だから救済されるのは間違いない・・・

という読みで、ビッグスリーCEOはどうせ救済される、公的資金を出す以外の選択肢はないとたかをくくっているのではないか・・・

円高進んでるよ~

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米自動車大手救済法案、上院で合意に至らず 

 [ワシントン 11日 ロイター] 米上院は11日夜、自動車メーカー3社(ビッグスリー)救済法案について、妥協案で合意に達せず、事実上、議会での救済法案をめぐる協議は打ち切りとなった。

 米上院のリード民主党院内総務は、共和党議員が妥協案の合意を模索したが、協議はとん挫し、ビッグスリーのいずれかが破たんする可能性を回避するための140億ドルの融資に向けた米議会のアプローチは行き詰ったとして、「もう終わりだ」と語った。

 院内総務は、同法案に関する手続き的な投票を行うが、法案は通過しない見込みとした。

 ネバダ州の民主党議員は、協議の当事者間で合意するには対立点が多すぎると指摘した。

 民主党のドッド上院議員(コネチカット州)は、交渉における主な対立点は、労働者に対して海外自動車メーカーと同水準への賃金引き下げを求める時期に関する問題だった、と明らかにした。

 ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーは多額の緊急融資を求めており、フォード・モーターは、巨額の信用枠の設定を要請している。

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ビッグスリー救済法案廃案を受けて、円高ドル安が加速・・・

88円台突入だ・・・

年末に向けて状況が改善されない場合、もっと円高進むね・・・

いずれにせよ、早期に円高ドル安が解消される状況にはない。

ということは、ドル円 70円~80円くらいを念頭に入れて対応できる体制作りが輸出企業にとって長期的に必要になると思われる・・・

が、そんなに急にこれだけの円高に対応できないから苦労してるんだよね・・・(^^;

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ドル13年ぶり円高水準、米上院が自動車救済案で合意できず

[東京 12日 ロイター] 東京外為市場では、ドルが一時90.61円まで下落し、13年ぶりの円高水準を更新した。米上院のリード民主党院内総務が、自動車大手救済法案に関する手続き的な投票を行うが、法案は議会を通過しないと予想していると伝わったことで、ドルの下落が加速した。

 市場では「下値にはそれなりのドル買い需要もあるが、日経平均が一段安になれば、買いの手が引いて、さらにドル安が進むかもしれない」(信託銀)との声も聞かれる。

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どっちもどっちだなぁ・・・(^^;

労働組合と共和党の非難合戦・・・

まぁここは組合が給与引き下げに応じるしかないと思うんだけどねぇ・・・

ことここにおよんでもまだ給与引き下げに応じない組合側もどうかと思うね。

このままいけば、年末までに職場そのものがなくなっちゃうのに・・・

日本車メーカー並みに給与水準を引き下げるのに抵抗するなんて・・・

日本車メーカーより低くなるんなら抵抗するのも理解できるけど・・・

どうして業績悪い方が、高い給与取れるんだよ・・・

昔、韓国が台頭してきたときに、組合が強くなっちゃって給与水準が高くなりすぎて韓国の自動車メーカーの国際競争力がなくなっちゃったのを思い出した・・・

まぁ確かに、公的資金を出すアメリカ議会としても、もう少しマシな業務改善計画書を持ってこないと出せないよね・・・税金なんだから、適当に出してると国民が納得しないからね。

そういう意味では、まだアメリカ議会は健全だなぁ・・・結果論だけどね・・・

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ビッグ3の救済決裂で非難合戦

 【ワシントン及川正也】米自動車大手3社(ビッグ3)救済法案の修正協議が決裂し、事実上の廃案となった混乱劇から一夜明けた12日、共和党の修正案を主導したコーカー上院議員と、これに反対した全米自動車労組(UAW)のゲテルフィンガー委員長がそれぞれ会見し、廃案の責任を押し付けあう非難合戦を展開した。

 「共和党は我々が合意できる案はなんであれ壊そうとした。組合員の心を傷つけようとした」。ゲテルフィンガー氏は敵対心をむき出しにした。11日夜にコーカー氏と「いったんは修正案で合意した」が、コーカー氏が持ち帰った案を日本車の工場などが選挙区にある「外国ブランドを代表する」議員らが反対したと主張した。

 一方、コーカー氏は「合意寸前だった」としながらも日本メーカーに比べて高いとされる人件費の削減実施時期について「09年中のいつでもいい、同水準にすべきだと言ったが、(拒否され)決裂した」と労組側のかたくなな態度を批判。「労組が実施時期を受け入れてさえいれば圧倒的多数で可決されていた」と反論した。

 民主党の集票マシンである労組からみれば共和党の「労組つぶし」と映り、市場原理を重視する共和党にすれば労組の自己防衛と「失敗企業への税金投入」との警戒感があり、最後まで互いの不信感をぬぐえなかった。

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December 04, 2008

『サックス&ザ・シティ』・・・

『サックス&ザ・シティ』・・・

人気ドラマ『セックス&ザ・シティ』の事ではない。

11月23日以前は、ゴールドマン・サックスがシティグループの救済役なるというジョークが流れていた。
アメリカ政府により公的資金注入額は合計450億ドル。これ以外に、シティの3060億ドルの不良債権を保証する。

シティには、アブダビ投資庁、シンガポール政府投資公社、クウェート投資庁、サウジアラビアのアルワリード王子などが出資しており、彼等に迷惑をかけ破綻させる事ができないものひとつの理由である。

シティグループの問題はひとまず片づいたが、今月は、いよいよGM、フォード、クライスラーの命運が決まる月になりそうだ。

先月の公聴会では、3社のトップがプライベートジェット機に乗ってきた事をやり玉にあげられ、あげなく玉砕・・・

公的資金投入に慎重な共和党だけでなく、救済に前向きな民主党議員からも厳しい意見が出た。

今回の事業再建策は、トップの来期の報酬を1ドルにする事や、問題となったプライベートジェット機の処分、不採算部門の売却、工場閉鎖、従業員の削減など前回よりはいくらかマシな再建策をもってきた。

しかしながら、いずれも充分とは言えない内容の改善策だった感は否めない・・・

求める支援総額は、3社合計で340億ドル(3兆2千億円)。

今、売れ筋の車は、環境に優しい車、小型車などであり、米国自動車メーカーが開発を後回しにしていた部門である。

これらの電気自動車やハイブリッド車などの環境対応車の開発には時間がかかり、今すぐに研究開発にとりかかっても結果が出るまでにはかなりの時間がかかると予想されている。

アメリカ政府が公的資金で救済しても、破綻を先延ばしにするだけで生き残る事はできないのではないか?

今の金融危機に際して、シティグループなど金融機関を救済する事はやむを得ないとしても、金融機関以外の自動車メーカーを救済する事には疑問を投げかける識者も多い。

アメリカ国民の50%以上が反対しているという調査結果も出ている。

海外の反応も、アメリカ政府が公的資金で自国の企業を救済救済し競争力を持つことに危機感を抱いている。

途上国では、国が基幹産業として自動車メーカーをバックアップしているところもあるが、先進国のアメリカがそれを行う事には是認できない流れもあるようだ。

ただ、GMが破綻すれば関連産業も含めて、およそ300万人の失業者が出るとも言われている。

失業者の増大は、アメリカ経済の後退をさらに明確にし、政情不安に陥らせる可能性がある。
その影響は世界経済にも影響を与える事になるだろう。

救済しても地獄、救済しなくても地獄・・・
前門の虎、後門の狼って感じかな・・・(^^;
いずれを選んでも血を流す事は逃れられそうにない・・・

アメリカ国民の50%以上が救済に反対している調査結果をみて、救済に前向きであったオバマ次期大統領も、白紙の手形を切る事はできないと言いだしている。

オバマ氏が政権運営を始める来年1月20日まで、GMは持ちそうにない・・・

今月中に、救済案が提示され実行されると考えられるが、その救済の仕方によっては、就任直後のオバマ大統領をいきなり直撃する難問になる可能性がある。

ブッシュ大統領が残した傷跡はあまりにも深く、オバマ次期大統領もさぞ頭が痛い事であろう。

こういう状況でも景気がいい企業がある。

円高ドル安の影響を受けて、輸入企業の元気がよくなってきている。
海外ブランド品が値下げしている。
高額商品を扱う企業は低迷し、代わって低価格を売りにしている企業が売上を伸ばしている。

低価格と輸入の両方の条件を満たすのが、輸入家具大手の『IKEA』である。
外注していた輸入業務を自ら行うなど経費削減の効果もあり、円高の追い風も受け、この不況の中、順調に売上高を伸ばしている。

しばらくは、円高ドル安の傾向は続くと予想される。

『IKEA』の快進撃に、この不況を生き残るヒントを読み取れないだろうか。

みなさんは、GMやフォードの役員のように、業績の悪化を不況のせいにしていないだろうか。

不況の中でも元気な企業はある。

『ユニクロ』も不況にあって元気な企業のひとつだ。

元気な企業がどうやってビジネス展開しているのか、研究し、自らのビジネスに活用できないか検討してみるのもいいだろう。

『神は、自ら救おうとする者を救う』

GM、フォード、クライスラー・・・彼等は燃費のよい車の開発などの努力を怠った・・・

努力なしに、この不況を生き残る事はできないだろう。

苦しい時期だからこそ、資金ではなく頭を使って売上を上げ、利益を確保する仕組みを考えようではないか。

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